ウィルムス腫瘍とは?

主に5歳未満の子供が発症する腎臓のがんで、子供の腹部のがんの中では、神経芽細胞腫に次いで2番目に多いがんです。ウィルムス腫瘍は2種類に分けられます。

抗がん剤がよく効くため予後は良好です

ひとつは、がん細胞に腎臓の細胞の特長があるものです。もうひとつは、がん細胞の中にある核が大きくと形が不規則であり、細胞自体も腎臓の細胞には似ていません。これは、非常に早く進行する危険な未分化がんです。発症患者の約90%が前者のタイプのがんで、現在ではこの患者の大半が、治療によって治癒します。

ウィルムス腫瘍の症状
腹部に触れると、平らで硬いしこりやかたまりを感じます。子供をお風呂に入れたり着替えさせているときなどに、触診によって発見されることが70%近くを占めます。

しこりやかたまり以外に目立った症状がないことも少なくありませんが、血尿、発熱、下痢などの症状が現れることがあります。また、高血圧が認められることもあります。

ウィルムス腫瘍の検査
腹部を触診し、しこりやかたまりがないかどうかを調べます。血液検査を行い、貧血状態や腎臓の働きを調べます。また、尿検査で尿に血が混じっていないかどうかをみます。

さらに、超音波診断で腹部を詳しく調べます。CTスキャンやMRIを行うこともあります。ウィルムス腫瘍が疑われるときには、腎臓から小さな破片を吸い取って、細胞を顕微鏡で調べます(生検)。治療の方針を決定するうえで、この生検は大変重要です。

ウィルムス腫瘍の治療
腫瘍のある側の腎臓を摘出したあとで、抗がん剤による化学療法を行います腫瘍の範囲によっては、放射線治療も行われます。ウィルムス腫瘍は抗がん剤や放射線がよく効くので、予後は良好ですが、まれにみられる肉腫型というタイプは転移しやすく、治療成績が落ちます。

腎臓の片側を摘出するので、残った腎臓に大きな負担がかかります。腫瘍が完治しても、定期的な検査を受けて、腎不全などにならないように注意が必要です。

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