抗がん剤:植物アルカロイドとは?

植物アルカロイドの特徴
強い毒性のある植物成分を応用した抗がん剤です。がん細胞の分裂に重要な働きをしている微小管の形成を阻害する「ビンカアルカロイド系」、異常な微小管の束をつくり、がん細胞の分裂を阻害する「タキサン系」、細胞分裂の過程でDNAの切断と再結合を助ける酵素(トポイソメラーゼ)の働きを阻害して、がん細胞を死滅させる「トポイソメラーゼ阻害剤」の3種類に分けられます。

ドセタキセル(商品名:タキソテール)

代表的な薬
ビンカアルカロイドにはビンクリスチンやビンブラスチン、ビンデシン、ビノレルビンがあります。ビノレルビンは新しい薬で、副作用が比較的軽く、かつ肺がん乳がんに高い効果を持つ薬として注目されています。

タキサン系にはパクリタキセルとドセタキセルがあります。いずれも90年代に厚生労働省が認可した比較的新しい薬です。トポイソメラーゼ阻害剤には、エトポシド、イリノテカン、ノギテカンなどがあります。このうち後二者は比較的新しい薬で、抗がん作用が高い反面、しばしば副作用が強く現れることで知られています。(参考:植物アルカロイドの一覧

植物アルカロイドの投与法
ビンカアルカロイドとトポイソメラーゼ阻害剤は点滴または注射で静脈に投与します。タキサン系は強いアレルギー反応(アナフィラキシー)を起こす恐れがあるので、患者の状態に注意しながら、点滴でゆっくりと投与します。

植物アルカロイドの副作用
ビンカアルカロイドの特徴的な副作用は神経障害です。末梢神経の異常のために手足が痺れたり、刺すような痛みを感じることがあります。タキサン系で注意が必要なのは強いアレルギー反応(アナフィラキシー)で呼吸困難や急激な血圧低下が起こることがあります。トポイソメラーゼ阻害剤では骨髄抑制が強く現れるとされています。

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