抗がん剤:プラチナ製剤とは?

プラチナ製剤の特徴
プラチナ製剤は、アルキル化剤と同じく、遺伝子DNAに直接作用する抗がん剤です。
プラチナ製剤は、体内に入ると活性体に変換され、その活性体ががん細胞内のDNAやたんぱく質と結合します。この結合の結果、DNAの複製および転写が阻害され、がん細胞は分裂できなくなって死滅に至ります。

シスプラチン

代表的な薬
現在、最も多く使用されているプラチナ製剤はシスプラチンと呼ばれるものです。
その他、シスプラチンと同様の効果を持ち、腎臓損傷などの副作用が起こりにくいとされているカルボプラチン、ネダプラチンなどがあります。
また、日本で開発されたものの、海外で臨床試験が進み、がん患者の強い要望もあって逆輸入されたオキサリプラチン(大腸がんの抗がん剤)もプラチナ製剤です。(参考:プラチナ製剤の一覧

プラチナ製剤の投与法
代表的なプラチナ製剤であるシスプラチンは、生理食塩水に混ぜて点滴します。
これは、シスプラチンの分解を防ぐうえで、塩素が重要なはたらきをしていることと、シスプラチンの副作用である腎臓損傷を防ぐために、水分補給が必要であるためです。
プラチナ製剤は、全身投与(静脈投与)のほか、腹腔内や冠動脈への注入も行ないます。

治療対象となるがん
プラチナ製剤は多くのがんに対して治療効果を示しますが、なかでも精巣腫瘍や一部の卵巣がんには高い効果を示し、他の数種類の薬を組み合わせた治療によって、がんの完治も可能となっています。そのほか、肺がん子宮がん腎臓がん、消化器系のがん、悪性リンパ腫などに効果があるとされています。

プラチナ製剤の副作用
他の抗がん剤で多くみられる骨髄抑制(血球や血小板の生産不良)は、それほど強く現れません。
プラチナ製剤の代表的な副作用は、腎臓の損傷です。現在、最も多く使用されているシスプラチンでは、特に強い副作用が現れますので、同剤を使用する際には大量の水分を補給して、腎臓を保護することが重要となります。
また、プラチナ製剤はDNAに直接作用するため、アルキル化剤と同様に発がん性があります。

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