医学生物学研究所(MBL)は、血清中の腫瘍マーカーであるp53抗体を測定する「MESACUP anti-p53テスト」が、先ごろ厚生労働省から製造承認を取得したと発表した。
従来有用な腫瘍マーカーがなかった早期食道がんなどでも高い陽性率を示し、大腸がん、乳がんでの早期診断も可能。新規腫瘍マーカーとしては8年ぶりの承認。
MBLは、7月発売、年内の保険適用、3年後5億円の売上高を予定している。
p53はがん抑制遺伝子の1つ。正常なp53遺伝子のたん白質は、損傷された遺伝子の修復、細胞周期進行の制御、アポトーシス誘導能を持つ。この遺伝子が変異しp53の活性が欠損すると、遺伝子が損傷されている細胞ががん化するといわれる。(化学工業日報)
腫瘍マーカーとは?
体内にがんができると、健康な時にはほとんど含まれていない特殊なたん白や酵素、ホルモンなどが、血液や尿の中に異常に増えることがあります。
したがって、それを測定すればがんの早期発見につながるというわけです。この特殊な物質が腫瘍マーカーです。
腫瘍マーカーは、がんの早期発見のための手軽なスクリーニング(ふるいわけ)検査として活用されています。
現在、腫瘍マーカーとして用いられているのは、がん細胞が増殖している組織内で作り出される物質で、これらを腫瘍関連抗原といいます。AFP、CEA、TPAなどがそれです。
また、腫瘍そのものが作り出す物質ではありませんが、IAPのようにがんのできた細胞内で増える物質を準腫瘍マーカーと呼んでいます。
腫瘍マーカーは、ある決まった臓器のがんに特有なものと、そうでないものとに分けられます。
決まった臓器に特有なものは、肝臓がんの場合のAFPや、消化器系がんによくみられるCA19-9、前立腺がんによくみられるPSA、卵巣がんに多いCA125などです。
特有といっても、100%そうだということではなく確率が高いという意味です。
