LAPとは?

LAP(ロイシンアミノペプチターゼ)とは、タンパク質の末端にロイシンというアミノ酸がある場合にこれを切り離す酵素のことで、肝臓、腎臓、膵臓、子宮、睾丸など、いろいろな組織や臓器に存在します。
しかし、血液中に出てくるのは肝臓や胆道系に異常があるときだけですので、LAPを調べることによって肝臓病や胆道系の病気を診断することができます。

LAPを調べると何がわかるのか?
LAPは、健康な人では胆汁中に多く含まれていますが、胆汁がうっ滞すると血液中に増加します。
胆汁うっ滞が起こるのは肝臓内や胆道が閉塞するためで、その原因は肝臓そのものに障害がある場合と、胆管や胆嚢などに異常がある場合があります。
そのため、肝臓、胆道疾患以外でLAPが異常値を示すことは稀です。
γ(ガンマ)-GTPやALPと同様に胆道系酵素と呼ばれ、肝臓や胆道の病気を診断する手がかりとなり、また病気の経過を見るうえでもとても重要な検査です。

LAPはどのようなに検査するのか?
血液を採取して、遠心分離器で分けた血清を測定器で調べます。

基準値とその範囲
UV-RATE法では15〜60IU/lが基準値となっていますが、測定法はほかにもありますので、複数の医療機関で検査を受けて数値を比較する場合は、測定法と数字の単位に気をつけましょう。
運動や食事の影響、男女差はありません。免疫抑制剤を服用していると活性が低下するので、予め医師に申し出てください。

検査結果の判定
高度に上昇したときには、肝臓がんや胆道系のがん、胆石、すい臓がんなどによる胆道の閉塞が疑われます。肝臓がんでは胆道の閉塞がなくても高度に上昇し、ウイルス性肝炎や薬剤性肝炎でも胆汁がうっ滞すると高値になります。
軽度の上昇がみられるときには、急性肝炎、脂肪肝、慢性肝炎、肝硬変などが考えられます。

異常があったらどうするか?
LAPだけでは、治療の方針が立てられないので、ほかの肝機能検査の結果と組み合わせて総合的に判断します。
LAP値がやや高い程度で、ほかの検査が正常な場合は、積極的な治療は行なわれませんが、再検査をして経過がみられます。その場合、LDHアイソザイム検査でLDH5が増えるか、GOT、GPTがやや上昇しているときでも、ほかの肝機能に異常がなければ、特に治療の必要はありません。
ただし、経過の観察と定期奈LAPの検査を忘れてはいけません。

胆汁がうっ滞して、LAP以外の胆道系酵素が増加する場合は、超音波検査やCT検査などで、肝臓内胆管が拡張していないか、また、肝嚢瘍性病変がないかを検査します。
さらに、胆道造影検査を行ない、胆石や胆管炎、胆のうがん、すい臓がんなどを調べます。
胆道系に異常がなくても肝臓内で胆汁がうっ滞している可能性もあるので、急性のときは、薬剤性肝障害やウイルス性肝炎についても調べ、慢性のときは、原発性肝硬変などについて調べます。

肝臓外で胆汁がうっ滞して、強度の黄疸があらわれた場合は、診断と治療をかねて、肝臓から胆管に管を入れて胆汁を取り除く、経皮経肝胆道ドレナージを行なうこともあります。

異常な場合に疑われる病気
肝臓がん胆管がん、胆石、すい臓がん、急性肝炎、肝硬変、閉塞性黄疸、子宮がんなど

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