腫瘍マーカー:CYFRA、SCC、NSE、SLXとは?

CYFRA(サイトケラチン19)とSCC(扁平上皮がん関連抗原)、NSE(神経特異エノラーゼ)、SLXは、主に肺がんのマーカーとして測定されています。
肺がんは、組織学的には扁平上皮がん、腺がん、小細胞がんに分類されますが、CYFRAとSCCは扁平上皮がん、NSEは小細胞がん、腺がんにはSLXが特異的とされています。

CYFRA(サイトケラチン19)
サイトケラチンは、上皮性細胞に広く存在しています。
そのうち19フラグメントは、正常でも上皮細胞にごく微量存在しますが、肺(気管支)とくに扁平上皮がんで大量かつ高率に検出されています。
しかし、肺がん以外でも咽頭炎、気管支炎、肺結核、皮膚疾患、慢性肺疾患、腎不全などでも検出されるので、臨床解釈には注意が必要です。

SCC(扁平上皮がん関連抗原)
SCCは当初、子宮頸がん患者の組織から分離・精製されていましたが、肺や頭頸部、食道などの扁平上皮がん患者の血清中に、高濃度存在することが確認されました。
子宮頸がん、肺がん、頭頚部がん、食道がん、皮膚がんで検出されるとともに、これらの良性疾患でも検出されます。

NSE(神経特異エノラーゼ)
NSEは、神経組織や神経内分泌細胞に特異的に存在するエノラーゼ(たん白の一種)で、組織の腫瘍化に伴って血液中に上昇します。
肺がんや神経芽細胞腫、すい臓がんで上昇します。肺小細胞がんでは60〜80%が陽性となり、非小細胞がんでは10〜20%の陽性率ですが、陽性の場合は予後が不良です。

SLX(シアリルSSEA-1抗原)
SLXは、ムチン型糖鎖たん白で、胎生期に形成される気管支腺細胞に存在します。
肺がんで陽性となるほか、気管支炎や肺線維症、気管支拡張症、肺結核でも陽性になります。

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