眼のがんとは?

がん全体の割合からみると、非常に稀(1%未満)ではありますが、眼にも悪性腫瘍(がん)は発生します。代表的な眼のがんは、上あるいは下まぶたに発生する目瞼がん、網膜になる前の細胞に発生する網膜芽細胞腫、ぶどう膜に発生するぶどう膜メラノーマなどです。
網膜芽細胞腫は幼児特有のがんですが、ほかは中年以降に見られます。

結膜に発生したメラノーマ

眼の悪性腫瘍は、腫瘍がまだ小さい段階でも症状に気付きやすいので、早期発見・早期治療しやすく、死亡率も低下しつつあります。
さらに、最近では眼球を摘出せずに、できるだけ温存して治療する方針がとられるようになってきています。

眼瞼がんとは、まぶたにできる悪性腫瘍です。皮膚がんの一種ですが、瞼は非常に薄く、さらに眼球を守る重要な働きがあるので、眼科で扱われます。
眼にできる悪性腫瘍のなかで発生頻度が最も高いといわれ、50歳以上の人に多いのが特徴です。
日本人では、瞼にあるマイボーム腺という分泌腺から、がんが発生しやすいという特徴があります。

症状:上か下の瞼に、しこり(腫溜)ができ、見た目に明らかに盛り上がります。
発生すると1〜2ヶ月のうちに急速に大きくなります。腫溜に色素が沈着して褐色〜黒色となり、中央部が腫れて潰瘍ができることがあります。そのためホクロのがんである悪性黒色腫(メラノーマ)と間違われることもあります。

眼窩がんは、眼球がおさまっているくぼみ(眼窩)に発生します。
眼窩自体に発生するもの(原発性)、副鼻腔から浸潤してきたもの、それに他臓器から転移してきたものがあります。
原発性のもので、最も多いのは悪性リンパ腫です。涙腺に発生する涙腺嚢胞がんは、特に悪性度の高いがんです。

症状:腫瘍が眼球を圧迫し、物が二重に見えたり、眼球が前に飛び出してきます。

ぶどう膜メラノーマとは、虹彩、毛様体、脈絡膜にあるメラニン色素産出細胞(メラノサイト)から発生する悪性腫瘍です。多くは中高年の人に発症しますが、発生頻度は低いです。
ぶどう膜は血流の多いところなので、血流に乗って眼球の外にがん細胞が流れ出し、肝臓に転移したりすることも珍しくありません。したがって、早期に発見する事が非常に大切で瀬宇。

症状:腫瘍が大きくなると、網膜が押し上げられて、物が歪んで見える(変視症)、視力が低下する、目の前を虫が飛び回っているように見える(飛蚊症)など、網膜剥離と同じ症状が現れてきます。
また、病気が進行してくると、緑内障が起こって、眼の痛みも出てきます。

網膜芽細胞腫は、乳幼児特有のがんです。胎児のときに、将来網膜になる網膜芽細胞に異常が起こって、がんが発生すると考えられています。比較的進行が速く、視神経を通じて、脳や脊髄などに転移する場合があります。
進行の速いがんですが、治りやすく、最近では生命に関わることはそれほど多くありません。

症状:眼球内に突出した腫瘍に、光が当たって瞳が白っぽく光る白色瞳孔がみられます。
特に、暗い場所でわきから目に光が入ると、顕著にあらわれます。腫瘍が網膜の下にできると、網膜が押し上げられて、網膜の血管が透けて見えることもあります。
また、斜視が起こることもあります。進行すると緑内障が起こって、目の痛みのために機嫌が悪くなったり、元気がなくなったりします。

行なわれる検査

  • 超音波検査
  • MRI検査
  • CT検査
  • MRI検査
  • 細隙灯顕微鏡検査
  • 眼底検査

眼のがんの判定のポイント
目のがんを検査する場合、種類にもよりますが、瞳孔を開いて眼球の奥のほう調べる眼底検査によって、多くの場合診断がつきます。
また、がんが発見されたときは、がんの大きさや形状、眼球外への浸潤を調べるために超音波検査を行います。転移しているかどうか調べる場合はMRI検査やCT検査も行なわれます。

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