腹部超音波検査とは?

腹部超音波検査(腹部エコー)とは、人の耳に聞こえない高周波の音を使い、その反射を画像化して、腹部内臓器の病変部を観察、診断する検査です。
超音波は一定方向に強く直進する性質があり、体の中に発信すると、その中の臓器の形や組織の状態によって、超音波はさまざまな物理的変化を受けます。その変化エコーを受診して、腹部の各臓器を画像化します。副作用もなく、最も安全で手軽な検査といえます。

腹部エコーの画像

腹部超音波検査で何がわかるのか?
肝臓、胆嚢、膵臓、腎臓、脾臓の診断や腹水の診断に重要で、なかでも胆石、早期肝臓がんの発見に有用です。
C型肝炎ウイルスが原因となっている慢性肝炎は、肝硬変、肝臓がんに移行する可能性が高いので、定期的な検査で早期の変化を捉えるために、この検査が繁用されています。

腹部超音波検査はどのような検査か?
検査は超音波検査室で行ないます。腹部を十分に広く出すため、ズボンやスカートは腰の骨位まで下げます。
検査台に仰向けに寝て、両手を頭のほうに上げて、手枕をした姿勢をとります。
最初に、皮膚と音波を出す探触子(プローブ)との間に空気が入らないように、腹部にゼリーを塗ります。
次に、プローブを腹部にあて、音波の反射像を画面に出して検査を進めます。

検査のほとんどは仰向けで行ないますが、横向きや坐位になっても検査します。
検査時間は15〜20分で終了します。人体には全く影響がなく、苦痛もありません。

検査を受けるときの注意

  • 前日の夕食は普通ですが、当日の朝食は禁止です。
  • 糖尿病薬以外の常用薬は飲んでもかまいません。
  • 検査着に着替えずに行ないますので、ワンピースなどは避けて、腹部の出しやすい服装を選びましょう。
  • 便秘の人は、予め申し出ましょう。お腹にガスがたまっていると、画像が映りにくくなるため、前日に下剤、またはガスをとる消泡剤を服用することがあります。
  • 検査担当の医師が、腹式呼吸や深呼吸などを指示することがあるので、それに従いましょう。

検査結果の判定
胆石や臓器の腫瘍などがあれば、画像に浮かび上がります。
肝臓の腫瘍はうすい白い像となるので、この検査で比較的わかりやすく、肝臓がんや肝硬変の早期発見にもつながっています。

胆嚢内は胆汁があるため黒く映し出されますが、胆石があるとその部分が白く写り、さらにその後方に陰ができます。石があると、音波それに反射されて、その後方にエコーが伝わらない音響陰影という陰ができるからです。
しかしポリープの場合は白い像だけで音響陰影がないため、石で無いことがはっきり区別されます。

異常があったらどうするか?
詳しい血液検査や、腹部X線CT、組織の一部を採取しての生検、細胞診を行なったり、腫瘍マーカー検査などを行なったりします。

異常な場合に疑われる病気
肝臓がん、肝硬変、脂肪肝、胆石、胆嚢がん、慢性膵炎、すい臓がん、腹部大動脈瘤、腎臓がんなど

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