上部消化管X線造影検査とは?

いわゆる胃のバリウム検査です。胃痛があるときは、まず胃潰瘍や胃がんを疑ってこの検査を行ないます。胃や腸は、筋肉を中心とした柔らかい組織でできているため、X線を透過してしまい、腹部単純X線検査では写らないため、X線を透過しないバリウムを造影剤として使って撮影します。

バリウム検査

バリウムを飲んで、さらに発泡剤で胃を膨らませますので、胃の内面にバリウムを塗りつけた状態になります。こうすることによって、胃壁に生じた病変を、早いうちから的確に発見することができます。この方法を二重撮影法といいます。

上部消化管とは、口から小腸までをいい、この検査は胃潰瘍、胃がんをはじめ、食道潰瘍、食道静脈瘤、胃ポリープ、胃リンパ腫、十二指腸潰瘍、十二指腸がん、小腸腫瘍などの診断に有用です。

上部消化管X線造影検査で何がわかるのか?
食道、胃、十二指腸の病気の発見と診断のために行なわれます。特に食道がん、胃がん、胃・十二指腸潰瘍の診断に欠かせない検査です。
日本は世界でも有数の胃がんの多発国ですが、この二重撮影法で集団検診を行なうようになって、胃がんが早期で発見できるようになり、胃がんによる死亡者を著しく減らすことができました。

上部消化管X線造影検査はどのような検査か?
検査着に着替え、唾液と胃液の分泌と、胃や腸の運動を止める筋肉注射をします。まず、透視台の前に立ち、一口バリウムを飲み 、撮影(食道造影)します。次に、少量の顆粒の薬(発泡散)をすばやく飲み、透視台を水平にしてうつ伏せになり、撮影(前壁造影)します。

次に、透視台を立てて、バリウムを300ml飲み、撮影(立位充満造影)します。再び透視台を水平にし、台の上で数回回転し、撮影(二重造影)します。最後に透視台を立てて、腹部を圧迫筒で圧迫した写真を撮って終了となります。
検査にかかる時間は約20分、10〜12枚撮ります。

検査を受けるときの注意

  • 検査前日の夜9時以降は飲食をしてはいけません。
  • 就寝前に服用している薬は少量の水で、飲んでもかまいません。
  • 検査当日も、飲食は禁止ですが、喉を潤す程度の少量の水は飲んでもかまいません。
  • たばこは胃液を分泌させるので、当日の朝から禁煙しましょう。
  • 検査の前は、なるべく唾を飲み込まないようにしましょう。
  • 胃の運動を止める注射は、緑内障や不整脈、前立腺肥大、薬物アレルギーのある人は受けられませんので、予め申告しておきましょう。
  • 検査後、水分を十分にとり、渡された下剤は必ず飲みましょう。バリウムのために便が固まって、肛門のヘリが切れたり(裂肛)、腸閉塞を起こすことがあります。
  • 注射後、最低2時間は車などの運転は控えましょう。

検査結果の判定
バリウムはX線を通さないので、胃や十二指腸は白く写ります。潰瘍やがんがあってくぼみがあると、そこにバリウムがたまって、さらに白く見えます。
逆にポリープやがんで出っ張りがあると、バリウムをはじいて黒く抜けて見え、横からは出っ張りが見られます。

異常があったらどうするか?
精密検査を受けるように指示があるはずですから、再度、X線検査を受けたり、内視鏡検査や生検をして、治療が必要かどうかをはっきりさせます。

異常な場合に疑われる病気
食道がん、食道潰瘍、食道静脈瘤、胃がん、胃炎、胃潰瘍、胃ポリープ、十二指腸潰瘍、十二指腸がんなど

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