上部消化管内視鏡検査とは?

上部消化管内視鏡検査は、一般に胃カメラといわれているもので、太さ1pくらいの管の先端にレンズや超小型テレビカメラのついた器具を口から挿入し、食道や胃、十二指腸の粘膜の状態を観察する検査です。
がん細胞らしき病変があれば、その場で病変の一部を採取したり(生検)、ブラシで病変を擦り取ったりします(擦過)。

胃カメラ

上部消化管内視鏡検査で何がわかるのか?
上部消化管X線検査で疑わしい影が見つかったときに、その部分を直接観察することで、確実な診断が下せます。がんが疑われるときには、内視鏡の先端の装置でその組織を採取し、生検を行なえば確実に診断できます。

食道、胃、十二指腸の静脈瘤や炎症、潰瘍などが見つかったときは、その性質や状態を観察し、治療方針を立てたり、治療効果を確かめる事ができます。
胃・十二指腸潰瘍で吐血した場合は、緊急に内視鏡検査を行ない、出血場所や状態を観察するとともに、止血処置を行なうこともあります。

上部消化管内視鏡検査はどのような検査か?
唾液や胃液の分泌と胃の運動を抑える薬を筋肉注射し、さらにのどに麻酔薬をスプレーします。横向きに寝てマウスピースをくわえ、内視鏡の管を挿入します。先端が喉を通るときに少し苦しく感じますが、あとはほとんど苦痛はありません。
胃を観察するために空気を挿入するので、ゲップをしたくなりますが、我慢してください。観察が終わったら静かに管を抜きますが、生検のために組織を採取したときは、止血剤を散布します。
検査時間は15〜20分、検査後15〜20分は横になって体を休めます。

検査を受けるときの注意

  • 検査前日の夜9時以降は飲食をしてはいけません。検査当日も同じく、飲食は禁止ですが、少量の水を飲む程度はかまいません。
  • 薬も服用してはいけません。
  • たばこは胃液を分泌させるので、検査当日は朝から禁煙しましょう。
  • 検査の前は、なるべく唾を飲み込まないようにしましょう。
  • 胃の運動を止める注射は、緑内障や不整脈、前立腺肥大、薬物アレルギーのある人は受けられませんので、予め申告しておきましょう。
  • 注射後、最低2時間は車などの運転は控えましょう。

検査結果の判定
胃がんには盛り上がりのできる隆起型と、くぼみのできる陥凹型とがあり、内視鏡で観察することである程度の診断はつきますが、確定診断は採取した組織を顕微鏡で調べる生検によって下されます。

炎症や潰瘍は観察することによって、その性質や広がり、出血部位などが分かり、治療方針を立てたり、治療効果を判定したりします。
静脈瘤は主に出血しやすいかどうかを観察し、出血しそうなときには治療を行なうことになります。

異常があったらどうするか?
がんが疑われる場合には生検の結果を待って、その治療方針に従います。炎症や潰瘍の場合はほぼ最終的な診断が下されますから、それに従って治療を受けます。

異常な場合に疑われる病気
食道がん、食道炎、食道潰瘍、胃がん、胃炎、胃・十二指腸潰瘍

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