腎臓がんとは?

腎臓は、血液を濾過して、体内で不要になった水分や物質を、尿として排出する臓器です。一般に「腎臓がん」という場合は、腎臓の実質にできる「腎細胞がん」を指し、腎盂や尿管にできる「腎盂・尿肝がん」と区別しています。
腎臓がんの多くは進行のスピードが比較的にゆっくりなので、がんがあっても症状が出ることは少なく、その意味でがんと共存して過ごせるケースも少なくありません。腎臓がんは、血管内に進展する性質があり、時には下大静脈や心臓にまで達します。

腎臓がん

腎臓は、血液を濾過する臓器ですので、多くの血液が集まってきます。そのため、がん細胞が血流に乗って、全身に運ばれやすくなっており、肺や肝臓、骨などに移転しやすいという特徴があります。
一般的にがんは、治療後5年を過ぎれば、再発の危険性が少なくなり、治癒と判定されます。
しかし、腎臓がんは進展速度が遅いために、治療後、早い時期に転移がんが見つかるとは限りません。手術でがんを完全に切除したと思われても、10年後に再発が見られる場合もあります。
この点が、腎臓がんの治療の問題となっています。

腎臓がんの症状と経過
以前は、血尿、腹部のしこり、疼痛が腎臓がんの典型的な症状と言われていましたが、これらの症状は、ある程度がんが進行してから見られるものです。
画像診断の技術が大幅に向上した今日では、無症状で偶然見つかる腎臓がんが、全体の5割以上を占めています。

自覚症状としては、食欲不振、微熱、貧血、体重減少などが現れる場合があります。がん細胞があると、体がそれを異物とみなして排除しようとする免疫反応が起きます。その結果現れるのが、食欲不振、微熱などの症状です。
貧血や体重減少は、がんが産生する物質の影響や、がん細胞に栄養分をとられるために起こります。しかし、これらの症状は腎臓がんに限らず、他の病気でもみられるため、自覚症状だけでは腎臓がんの発見は困難です。早期発見のためには、定期的に検診で腹部超音波検査を受けることが大切です。

行なわれる検査と判定

  • 腹部超音波検査
  • MRI検査
  • CT検査
  • 肺X線検査(以下の検査では転移病巣を調べます)
  • 肺CT検査
  • 骨シンチグラフィー
  • 血管造影検査

腎臓がんの判定のポイント
腎臓がんの発見に有効な腫瘍マーカーはありませんので、診断は画像検査が中心となります。身体的な負担が少なく、簡便な検査法のため、まず腹部超音波検査が、スクリーニングとして行なわれます。この超音波検査でがんが疑われた場合、CT検査、またはMRI検査で確定診断を行なうというのが標準的な診断法です。

また、腎臓がんは、転移が多いので、転移のチェックも行なわれます。肺の検査にはX線検査、肺CT検査が行なわれます。骨への転移は、骨と反応する放射性医薬品を体内に注入して撮影する骨シンチグラフィーで診断します。
このほか、血管内に細い管を通して、造影剤を使って撮影する血管造影検査が尾紺割れる場合もあります。

腎臓がんが見つかった場合の治療は手術療法が中心となります。手術方法は、がんのある腎臓全てと、腎臓の上部にある副腎や腎臓周囲の脂肪などを取り除く根治的摘出手術と、片方の腎臓(腎臓は左右にあるので、もう一方の腎臓が正常ならば機能的には問題ありません)だけを摘出する患側腎温存手術(腎部分切除術)の2種類があります。
がんが多発していたり、再発した時には免疫療法と化学療法が治療の中心となります。

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