γ-GTP(ガンマ・ジーティーピーと読みます)とはタンパク質を分解する酵素で、腎臓に最も多く、次いで膵臓、肝臓、脾臓、小腸などに含まれています。
細胞が障害されると出てきますが、腎臓の場合には尿に出てしまうので、血液中に増えたときには、肝臓、膵臓、胆道系の病気や異常が考えられます。
飲酒の習慣のある人、特にアルコール性肝障害のある人に高く出やすく、アルコールによる肝障害を見つけ出す検査として知られています。
γ-GTPで何がわかるのか?
肝臓病(急性・慢性肝炎、肝硬変、肝臓がん、薬剤性肝障害など)や、胆石やがんで胆道が詰まったとき(閉塞性黄疸)、すい臓の病気、心筋梗塞などでも高値を示します。GOT・GPTやALPなど、他の検査値でも以上が見られます。
γ-GTPはアルコールに敏感で、毎日お酒を飲んでいる人では高く出やすく、肝臓障害がある場合は直ぐに異常値を示します。アルコール性肝障害の診断に特に重要な検査です。
γ-GTPはどのような検査か?
血液を採取して調べます。遠心分離機にかけて、血清成分を自動分析器で検出します。
検査前に気をつける点
前日にお酒を飲んでいると、異常値が出て正確な数値が把握できませんので、飲酒は控えましょう。他の飲食は問題ありませんが、γ-GTPを検査する方はたいてい他の検査も一緒に受ける場合が多いので、検査当日は食事をせずに、軽く飲み物を取るくらいが望ましいとされています。
検査結果の判定
基準値(男性70IU/リットル以下、女性30IU/リットル以下)を超えている場合には、GOT・GPTやLAP、ALPなどの結果と合わせて検討することが大事で、それらも高値を示している時は肝臓病や閉塞性黄疸などが考えられます。
γ-GTPだけが高いときは、アルコールが原因の肝障害かすい臓の病気(膵炎、すい臓がん)が考えられます。この場合には数日間禁酒した後に、再び検査をします。それでも、数値の低下が見られない場合は、肝臓かすい臓に障害がある可能性が高くなります。超音波検査やCT検査、アミラーゼ検査など、肝臓とすい臓の精密検査を行います。
禁酒後の再検査でγ-GTPが下がっていれば、肝障害は無いと考えられますが、飲酒は控えめしたほうが望ましいでしょう。
異常な場合に疑われる病気
アルコール性肝炎、胆汁うっ血性肝炎、急性肝炎、慢性肝炎、肝臓がん、肝硬変、胆石、すい臓がん、膵炎、胆道がんなど
