喉頭がんとは?

喉頭がんは声帯およびその周辺に発生する悪性腫瘍のことです。
喉頭は、いわゆる喉仏(のどぼとけ)に位置する器官です。気管へ通じる空気の通り道(気道)であり、声帯(声門)を振動させて声を出したり、食べ物が気管に入らないよう防ぐ機能をもっています。

喉頭がんの画像です

喉頭がんは、声帯から上にできる声門上がん、声帯にできる声門がん、声帯より下にできる声門下がんの3つに分けられます。
喉頭がんの65%が、声門がんです。このがんは、リンパ節転移は極めて稀なおとなしいがんです。
30%が、リンパ節転移の多い声門上がんで、声門下がんは5%未満にすぎません。

喉頭がんの発生男女比率は10:1と大きな差が見られますが、最近は女性にも増えてきています。
大声でよく喋る人、都会に住んでいる人、ヘビースモーカーなどがかかりやすいことから、遺伝的な要因の他、喫煙、大気汚染、声帯の使いすぎなどが原因と考えられています。

喉頭がんの症状と経過
がんの種類によって、現れる症状はそれぞれ異なります。
最も多い声門がんでは、がんが声帯にできるので、声がかすれます。2〜3mmの小さながんでも、声のかすれが現れます。進行すると、呼吸困難や血痰などの症状も出てきます。

声門上がんの場合、進行して声帯に広がるまでは、声に異常は現れません。
初期の症状としては、針が刺さったような痛みや、血痰などが挙げられます。
声門下がんは、進行するまで無症状です。

声のかすれは、日常よく起こる症状ですが、2〜3週間治らなかったり、悪化するようであれば注意が必要です。ポリープの可能性もありますが、早めに耳鼻咽喉科を受診して、原因を確認しましょう。

行なわれる検査と判定

  • 喉頭X線検査
  • 頚部CT検査
  • MRI検査
  • 喀痰検査
  • 喉頭細胞・組織検査
  • 喉頭鏡検査
  • 腫瘍マーカー(SCCほか)

喉頭がんの判定のポイント
診察時に上記の症状がみられ、喉頭がんが疑われれば、喀痰検査をします。
また、喉頭鏡検査で粘膜の隆起や発赤が認められれば、病変部の細胞や組織の一部を採取する細胞検査や組織検査を行なって診断します。
さらに頚部のCT検査、MRIでがんの浸潤の程度を確認します。