肺がんとは?

肺がんには大きく分けて、肺の奥のほうにできる末梢形がん(腺がんなど)と、肺の中心部(肺門部)や気管支の太い部分にできる肺門型がん(扁平上皮がんなど)があり、日本人の最も多いのは腺がんです。

円で囲んだ部分が肺がんです

日本ではかつて、胃がんに次いで多いがんでしたが、近年急速に増え続け、男女合計で胃がんを抜いて、現在第1位を占めています。40歳代から増え始め、50歳代、60歳代で最も多くなっています。
誘因としてはタバコが第一に挙げられ、1日40本吸う人は、すわない人の約5倍の死亡率になっています。このほか、放射性物質、砒素、最近社会問題化している石綿(アスベスト)、クローム、ニッケルなども誘因になると考えられています。

肺がんの症状と経過
肺がんが治りにくい背景には、早期には症状が起きにくく、発見されにくいという特徴があげられます。また、肺門部にできるがんに比べ、肺野部(抹消部)のがんは、さらに症状が起こりにくいので厄介です。

最初に気付く症状は、咳や痰、血痰です。特に、一日にたばこを30本以上吸う人で、血痰が出た場合は危険信号ですので、早急に受診してください。そのほか、呼吸困難、胸の痛み、発熱などもみられます。
がんが進行すると、声がかれることもあります。声帯を動かす神経は肺のそばを通っており、がんがその神経を障害することがあるためです。
また、大きくなったがんが食道を圧迫すると、食べ物や飲み物が喉につかえるようになります。

肺がんの早期の症状の多くは、風邪などでも起こる症状で、肺がんに特徴的というわけではありません。症状から肺がんを早くに発見することは困難ですので、ヘビースモーカーの方は特に、定期的な検査が重要となっています。

行なわれる検査と判定

  • 胸部X線検査
  • 肺CT検査
  • SPECT、PET
  • 肺機能検査
  • 喀たん検査
  • MRI
  • 気管支内視鏡検査
  • 腫瘍マーカー(CEA、TPA、SCC、SLX、NSEほか)
  • 気管支造影検査
  • 肺の組織検査

肺がんの判定のポイント
比較的早期に血たんが現れますので、血たんがあれば、まず胸部X線検査と、たんの中のがん細胞を探る喀痰検査が行なわれます。
さらに、がんが疑われれば、細い管を気管支内に入れて直接観察する気管支内視鏡検査をおこない、病変部の組織片を採取する組織検査によって確定診断します。
また、腫瘍マーカー(CEA、TPA、SCC、SLX、NSEなど)と呼ばれるがん細胞が産生する血液中の物質を測定し、それも診断の参考にします。

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