肝臓がん(肝細胞がん)とは?

肝臓がん(肝細胞がん)とは肝細胞から発生する悪性腫瘍で、正常な肝臓に発生することは少なく、大半は慢性肝疾患や肝硬変などがもとになって発症します。
最近は小さながんの発見が可能になり、治療法も手術以外に、肝がんへ通じる動脈をふさぐ肝動脈塞栓術、病巣にアルコールを注入するアルコール局注入療法なども行なわれます。

黒っぽい部分が肝臓がんです

肝臓がんの症状と経過
肝臓がんに特有の症状というものはなく、がんが発病しても、現れるのは主に肝硬変の症状です。
肝硬変とは、肝炎ウイルスによる肝細胞の破壊が進み、肝臓全体が萎縮して肝機能が低下した状態をいいます。

肝硬変によって、代謝や解毒などの肝機能が低下してくると、食欲不振、全身倦怠感などの症状が出てきます。
肝機能の低下がさらに進むと、血管やリンパ管から漏れ出した液体成分がお腹にたまったり(腹水)、手や顔、眼球の白目部分が黄色く見えたりします(黄疸)。
さらに、肝臓の血流が悪くなると、肝臓に送られるはずの血液が、食道や胃の静脈に大量に流れ込むため、静脈がこぶ上に膨らみます。これを静脈瘤といいます。
また、肝臓でせき止められた血液は、脾臓にも流れ込み、赤血球が壊されるため、めまいや冷や汗、脱力感といった貧血の症状が出ることもあります。

肝臓には、肝動脈と門脈の2つの血管を通って、血液が運び込まれます。
このうち、門脈ががんで詰まると、小腸や大腸などの消化管に血液がうっ滞してしまいます。
その結果、消化管がむくんで下痢が続くことがあります。また、がんが突然破裂して出血し、腹痛を起こすこともあります。
がんがかなり進行すると、みぞおちの上から、しこりに触れることもあります。

ただ、肝臓がんにしても肝硬変にしても、かなり進行してから出ないと症状が現れません。
したがって、肝臓がんが発生する危険性の高い人(ウイルス性肝炎の人)は、定期的に検査を受けて肝臓の状態を調べることが大切です。

行なわれる検査と判定

  • 腹部血管造影検査
  • RI検査(肝シンチグラフィー)
  • 内視鏡的逆行性胆管膵管造影法(ERCP)
  • 腹部CT検査
  • MRI検査
  • 腹部超音波検査
  • SPECT、PET
  • 血液生化学検査(肝機能検査)
  • 腫瘍マーカー(AFP、PIVKA-U)
  • 肝組織検査
  • 腹腔鏡検査

肝臓がんの判定のポイント
腹部CT検査、腹部超音波検査、腹部血管造影検査、腫瘍マーカーAFPによって、ほぼ判定することができますが、腹腔鏡で組織の一部を採取して顕微鏡で調べる肝組織検査によって、確定診断が行なわれます。

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