切らずに治す、がんの最先端治療法として注目されている粒子線治療施設の建設計画を、医療機関や医療関連企業、個人などでつくる「NPO法人東京地域チーム医療推進協議会」(理事長=武藤徹一郎・癌研有明病院長)が進めている。
粒子線治療施設は、公立の研究所などが研究を兼ねて運営する例はあるが、治療専門の民間施設はまだなく、2010年ごろのオープンを目指す。
同施設は、電気を帯びた炭素原子を加速器で高速に加速し、患部に照射してがんを死滅させる。エックス線に比べて質量が大きな炭素を使うため、がん細胞への殺傷能力が高いとされる。
さらに生体内の標的に確実に当てることができるため、正常細胞への影響を減らせ、副作用が少ないのが特長だ。
粒子線治療を希望する患者は多いが、建設には加速器設置を含め、100億円以上が必要だ。このため、首都圏を中心とする医療機関や医療関連企業が共同出資する。年間1200人程度の利用が見込めるといい、場所は川崎市が候補としてあがっている。(YOMIURI ONLINE)
粒子線治療とは?
陽子や重粒子などの粒子放射線を前立腺に照射することによって治療する放射線治療法の総称。陽子や重粒子線はサイクロトロンやシンクロトロンなどの加速器から得られ、がん組織に照射されます。
粒子線のうち電荷を持つもの(荷電重粒子線)の特徴は、一定の深さ以上には進まないということと、ある深さにおいて最も強く作用するということです。
そのため、陽子線や重粒子線でがん組織周囲への副作用を軽減し、がん組織のみに十分な線量を照射することができます。
国内の粒子線治療施設です。
