聖隷PETセンター:がんの早期発見、治療が飛躍的に向上

がんの診療や検診のための拠点施設として、聖隷浜松病院の敷地内で建設が進められていた「聖隷PETセンター」の完成式が行われた。
がん細胞を画像で検出する陽電子放射断層撮影(PET)が可能な最新鋭の検査装置を配備し、がんの早期発見や治療の取り組みを飛躍的に向上させると期待が大きい。

センターは地上二階・地下一階建て。館内には、PETとコンピューター断層撮影(CT)を組み合わせた最新型の検査装置「PET-CT」が二台設置された。がん細胞の位置や特徴を素早く的確に診断することで、放射線などを使った治療に役立てる。

完成式には、病院関係者や地元住民ら約八十人が出席。聖隷福祉事業団の山本敏博理事長は「地域でも有数の機能を持つ施設を造ることができた。センターの存在を通じ、がんの治療や診断の質をさらに高めたい」とあいさつし、地域医療のさらなる充実を誓った。

出席者は式後、センターの設備や、増室工事が同時に完了した放射線治療室を見学。検査装置の高い技術力を自らの目で確かめた。

PET(陽電子放射断層撮影)
心臓や脳などの働きを断層画像で把握し、病気の原因や状態を診断する検査方法。がんの早期発見を促進し、再発や転移も正確に判定できる。
がん細胞が正常細胞の3〜8倍のブドウ糖をエネルギーとして必要とする特性を活用。ブドウ糖に微量の放射線同位元素を付着させた薬品(FDG)を注射して体を撮影すると、FDGを多く集めたがん細胞が発見できる。