骨粗しょう症治療薬が乳がん抑制にも効果

世界最先端のがん研究成果を報告する米臨床腫瘍学会がジョージア州アトランタで開かれ、米研究グループが、特定の骨粗しょう症治療薬が乳がん抑制にも効果を発揮したとの実験結果を発表した。
同治療薬の製造元、医薬品大手イーライ・リリーはこれまでの研究を踏まえ、米当局に対し、年末までに乳がん抑制剤としても承認申請する方針を明らかにした。

骨の代謝を促す体内のエストラゲンという物質は、不足すると骨粗しょう症にかかりやすいが、乳腺に対してはがん発生のリスクを高めるマイナス効果もある。
閉経後の骨粗しょう症の女性に、治療薬として塩酸ラロキシフェンを投与すると、骨に対してエストラゲンの働きを高める一方で、乳腺への作用は抑制する効果もあることが分かった。