がん関連用語集 は行

播種(はしゅ)
体の中にがん細胞が種をまいたようにバラバラと拡がること

白血球(はっけっきゅう)
血液中の血液細胞の1種であり、細菌、ウイルス、真菌(カビ)といった外敵やがんから身体を守る働きをしています。顆粒球、単球、リンパ球などの種類があります。

白血球減少(はっけっきゅうげんしょう)
抗がん剤や放射線による治療では、骨髄の血液細胞をつくる働きが低下し、白血球(=顆粒球)が減少します。白血球(=顆粒球)が減少すると、病原体(細菌、真菌(カビ)など)に感染しやすくなります。特に、好中数が血液1μlあたり1000個未満になると感染のリスクが高くなり、500個未満になるとそのリスクは大幅に上昇します極端に減少すると、感染のリスクが高まります。このようなときには、手洗いうがいを励行し、抗生剤や抗真菌剤を予防的に内服して対処します。また、好中球を増加させる顆粒球コロニー刺激因子 (G-CSF)を治療後に投与することがあります。

脾臓(ひぞう)
お腹の左上に位置するこぶし大の臓器です。血液のなかを流れる細胞や、年老いた血球を除去するフィルターのような役割をします。また、免疫器官としても重要な役割を担っています。

病期分類(びょうきぶんるい)
ステージともいい、癌の大きさや他の臓器への広がり方で癌を分類し、がんの進行の程度を判定するための基準。がんの治療法を選ぶために判定したり、5年生存率を出すときの区分として用いたりします。

標準化死亡比(ひょうじゅんかしぼうひ)
人口構成の違いを除去して死亡率を比較するための指標。ある集団の死亡率が、基準となる集団と比べてどのくらい高いかを示す比と理解することができ、ある集団で実際に観察された死亡数が、もしその集団の死亡率が基準となる集団の死亡率と同じだった場合に予想される死亡数(期待死亡数)の何倍であるか、という形で求められます。 年齢調整死亡率の算出には年齢階級別死亡率が必要ですが、そのようなデータが得られない場合や、人口規模の小さい集団で年齢階級別死亡率の偶然変動が大きい場合の年齢調整の手法として、用いられます。日本の都道府県比較の場合、基準となる集団の死亡率として通例全国値が用いられ、標準化死亡比が1より大きい都道府県は全国平均より死亡率が高く、1より小さい場合は全国平均より死亡率が低いことを意味します。 標準化死亡比(SMR) = 観察集団の実際の死亡数/(基準となる集団の年齢階級別死亡率×観察集団の年齢階級別人口)の総和

標準人口(ひょうじゅんじんこう)
日本で通常用いられる「1985年日本人モデル人口」で、1985年(昭和60年)の日本人人口に基づいて作成されたもの。罹患率の国際比較では、「Dollらの世界人口」という標準人口が用いられます。日本人モデル人口は、世界人口よりも、高齢者の割合が大きい年齢構成ですので、年齢調整率は、日本人モデル人口を用いたほうが、世界人口よりも高くなります。

標準治療(ひょうじゅんちりょう)
ある状態に対して、効果や安全性が確認されていて、広く行われている治療。

病理検査(びょうりけんさ)
病変の一部(組織)や細胞を薄く切り出して、顕微鏡で調べる検査。組織診検査と細胞診検査が含まれます。

日和見感染症(ひよりみかんせんしょう)
健康な人には害のないような弱い細菌や真菌、ウイルスなどにより感染し、症状がでること。重度の免疫機能が低下している造血幹細胞移植をした患者さんや血液疾患の患者さんなどに起こりやすいです。

貧血(ひんけつ)
赤血球の数が減少したり、酸素を運ぶ能力が低下した状態です。抗がん剤や放射線による治療では、骨髄の血液細胞をつくる働きが低下して、貧血を生じます。しかし、赤血球の寿命は120日と長いため、貧血の症状は治療1〜2週間後より徐々に出現してきます。貧血による症状がつらかったり、症状がなくともヘモグロビンの値が一定の値以下になれば、赤血球輸血が行われます。

副作用(ふくさよう)
薬の作用の中で、治療に必要なもの以外の作用を副作用といいます。あらゆる薬に程度の差こそあれ、副作用は必ず存在します。抗がん剤を用いた化学療法では、がん細胞を抑える作用以外の作用が副作用となります。用いる抗がん剤の種類や投与量によって起こりやすい副作用が異なります。一時的な副作用としては骨髄抑制、口内炎、嘔気、下痢、脱毛などがあります。一部には、元の状態に回復しない副作用もあり、また、治療が終わって長い時間がたってから起こる、不妊や二次性発がんなどの副作用もあります。

PET検査(ぺっとけんさ)
PET検査は、ポジトロン(陽電子:プラスの電気を帯びた電子)を放出する薬剤を注射して特殊な装置で体内から180度反対の方向に放出される放射線を計測して、断層画像を作成する検査です。PET検査では、腫瘍の活動の状態を調べることができ、転移・再発の検索、良悪性や治療効果の判定等に有用です。

ヘリコバクター・ピロリ
胃や小腸に炎症及び潰瘍を起こす細菌。また、胃がんやリンパ腫の発生に強く関連していると考えられている。

膀胱鏡検査(ぼうこうきょうけんさ)
内視鏡を尿道から膀胱まで入れて、膀胱の内部を観察する検査。

放射線療法(ほうしゃせんりょうほう)
病変(がん)に治療用の放射線を当てて、がん細胞を死滅させる治療。

ホルモン療法(内分泌療法)(ほるもんりょうほう(ないぶんぴつりょうほう))
がん細胞の増殖にホルモンが影響している乳がん、子宮内膜がん、前立腺がんでは、ホルモンを分泌している部分を手術でとり除いたり、反対の作用のホルモンを投与したりして、がん細胞の増殖を抑える治療。