テロメライシン:人への治験(前編)

前回ではテロメライシンの動物実験における成果を見てきましたが、今回はいよいよ人への治験です。細胞、動物で発揮された効果は果たして人においても確認できるのでしょうか?

メアリー・クロウリー治験センター

舞台は2006年11月下旬(人への初めての投与は10月でしたが、テレビ取材は11月に行なわれました)、テキサス州ダラスのベイラー大学病院・がんセンター内にあるメアリー・クロウリー治験センター。同センターはがんの新しい治療法を試験的に行なう、アメリカでも有数の治験施設です。

ビバリー・ブリッジスさん

センターの一室に登場したのはビバリー・ブリッジス(57)さん。この女性こそ、世界で始めてテロメライシンの投与を受けた人なのです。

ビバリーさんの胸部CT

彼女ががんと診断されたのは3年前。発見された時期が遅れたため、既に現代医学では治療が難しい段階にまでがんが進行していました。
上の写真はビバリーさんの胸部CT画像。左の赤い丸内にみえる白い線状の影はがんです。右側の青い丸内の正常部と比べると違いがはっきりと確認できます。

転移したがん

最初に発見された乳がんは手術により切除されたものの、後に右脇下のリンパ節に転移がんが発見された。この転移がんは神経や血管を巻き込んで拡大を続け、切除が出来ませんでした。また抗がん剤も強い副作用だけが残り、がんの進行を止めることはありませんでした。

テロメライシンを投与

皮膚に近い場所にあったために、がんが肉眼で見えたと語るビバリーさん。2週間もすれば大きくなるのがわかったそうだ。抗がん剤の副作用が相当きつかったようで、インタビュー放送の中で涙ぐんでいました。『もう、私にはこれ(テロメライシン)しかないんです。』と2006年10月にテロメライシンの投与を受けた。

その後、週に一度のペースで精密検査を受けているビバリーさん。彼女のがん細胞にどのような変化が見られたでしょうか?
続きはテロメライシン:人への治験(後編)で見て行きたいと思います。

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