新規ウイルス製剤テロメスキャンのがん診断への応用

テロメライシンはそれ自体を分子標的医薬品としてがん治療に応用できるが、さらに改変を加えることで、生体内でがん組織を可視化するナビゲーション・ツールとしても使用可能である。すなわち、オワンクラゲ由来の蛍光遺伝子GFP (Green Fluorescence Protein)をテロメライシンのE3領域に組み込むことで、診断用ウイルス製剤 テロメスキャン(TelomeScan 、開発コード:OBP-401)を作成した。

テロメスキャンの概要図

生体内でがん組織や転移リンパ節を検出する試みは画像診断の分野で研究が進んでいるが、手術中に直接検出・診断するシステムは未だ開発されていない。
手術の縮小化による低侵襲化を目指す場合にほしい情報の一つに転移リンパ節の有無があり、それを知る方法としてテロメスキャンを活用する。
内視鏡などのアクセスを用いてテロメスキャンを原発腫瘍内に局所投与することでリンパ流を経由するウイルスの所属リンパ節への拡散を促す。
テロメスキャンはリンパ節内の微小転移巣でがん細胞に感染・増殖して選択的にGFP蛍光を発するため、一定期間の後に開胸あるいは開腹にて転移リンパ節を可視化することができる。

テロメスキャンを標識薬剤とし、高感度GFP蛍光検出装置を用いた微小がん組織診断用の外科手術ナビゲーション・システムを確立することにより、微小リンパ節転移を手術中にリアルタイムに検出してリンパ節郭清範囲を同定する低侵襲外科手術が可能となる。

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