テロメライシンの特徴とは?

テロメライシンとは、ヒトテロメラーゼ逆転写酵素(hTERT)プロモータをアデノウイルス5型のE1領域に組み込んだ制限増殖型の腫瘍殺傷ウイルスであり、更に同領域にIRES遺伝子を導入することによって複製効率を高めています。

テロメライシンはテロメラーゼ活性が上昇している癌細胞の中で特異的に増殖し、癌細胞を壊死させますが、正常細胞中での増殖能力はごく弱く、細胞毒性を示さないため、癌細胞のみで増殖して癌細胞を壊死させることが特長となっています。

前臨床試験では様々な癌細胞に対して優れた抗腫瘍効果を示し、毒性試験においても問題となるような所見を示しませんでした。臨床では主に癌組織局所への投与となるため、全身性の副作用が大幅に軽減され、患者さんのQOLを向上させることができると期待されています。

オンコリスバイオファーマ株式会社が、2006年10月から各種進行性固形癌を対象として、米国での第T相臨床試験を開始しました。

テロメライシンによる癌治療法は、ウイルス療法と呼ばれ、既存の化学療法や放射線治療を主体とする癌治療とは異なった特長を有する治療法です。

  1. テロメラーゼ活性の高い癌細胞で強い増殖能を示します。
  2. 細胞内で増殖したテロメライシンは癌細胞を破壊します。
  3. 遺伝子治療とは異なり、細胞中に遺伝子を導入しません。
  4. 癌組織局所に作用させることができるため、全身性の副作用の低減が期待されます。
  5. 癌治療中の高いQOLが期待されます。
  6. 周辺リンパ節への転移腫瘍にも感染して効果を発揮することが期待されます。
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